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ストロークとは

 E・バーンは「あなたがそこにいるのを私は知っている」という存在認知の刺激の一単位としてストロークという概念を提唱しました。ストロークは人間が成熟する過程で必ず必要となる生物学的刺激であると交流分析で仮定されています。やさしくなでたり、褒める言葉を掛けたり、あるいは、殴るとか罵声を浴びせるといった相手に対して何か働きがけを行うことに関するすべての活動は、ストロークの授受が行われていると考えます。ストロークは心身が健やかに成長するために必要不可欠で、人が健康的に生きてゆくためにはなくてはならないもの です。不適切なストロークや無ストロークは人間の心身の健康や成長を損ねることも指摘されており、日常生活に害を与えてくることになります。「人はストロークを得るために生きている」とE・バーンは、その重要性を説いています。

 ストロークの種類は、肯定的・否定的、身体的・精神的、条件付き・無条件に分類されます。

 肯定的ストロークとは、相手をほめたり承認したりするときに用いられる、得られると気持ちをよくする効果があるストロークです。心身の適切な成熟には肯定的ストロークは欠かすことができません。これとは反対に、けなされたり、からかわれたりするとき受ける不快で非建設的なストロークのことを否定的ストロークと言います。そして体のタッチを伴うストロークを身体的ストローク、言葉や態度で示されるストロークを精神的ストロークと言います。そして、特定の行動に対して与えられるストロークを条件付きストローク、存在することに対して与えられるストロークを無条件ストロークと言います。たとえば「成績が良かったね」と褒めるのは条件付き、「生まれてありがとう」というのは無条件ストロークということになります。無視されることでストロークを受けられない状態を無ストローク、ストロークに飢えていることをストローク飢餓と言います。

 

ストロークの種類

ストロークの種類

ストロークの種類
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