Jデュセイ(1972)は、この自我状態の5つの機能CP、NP、A、FC、ACのエネルギーの大きさを棒グラフまたは折れ線グラフで表す方法を開発しました。これをエゴグラムと言います。

自我状態の傾向をグラフで示す 〜エゴグラム

エゴグラム(Aを頂点とした山型のエゴグラム)

 エゴグラムは、その人の感情・行動・思考の傾向を視覚的に把握するために用いられます。エゴグラムを用いて自我状態の5つの機能がどのように働いているかその傾向を図示することができます。自分のエゴグラムを知ることによって、対人関係や人生において適応的でない理由を知ることができ、自分を精神的に成長させる方法を探ることができます。

 また、エゴグラムは、仕事をしている時やプライベートの時など状況によっても変化し、トレーニングによって改変することも出来ます。このため、患者にとってやさしく暖かい印象を持たれる医者が、プライベートでは自分に批判的で完全主義的な傾向を有していたり、他人に対して否定的な面を持ち合わしているようなことがあります。獣医師もプライベートと仕事ではエゴグラムが変化すると考えられます。TPOに合わせたエゴグラムの変化を知り、状況に適した言動ができるようにエゴグラムを調整できる能力は、獣医師が業務を円滑かつ効果的おこなうために望まれてくると思います。

 棒グラフによって表されるエゴグラムはわが国では東京大学式(TEG)や適正科学研究センター式(PCE)などがよく知られており、質問に答える形で測定することが一般的です。自分のエゴグラムを知るために、一度は行ってみることをお勧めします。本ウェブサイトに筆者が作成した簡便にエゴグラムの傾向を測定するための簡易エゴグラム傾向チェック表を載せています(ページを見るためにパスワードが必要です。ご希望の方はお問い合わせフォームまでご連絡ください。)が、この表は統計的に信頼性・妥当性を評価されているエゴグラムそのものではありません。あくまで参考程度とお考えの上ご利用ください。信頼性・妥当性が評価された質問式のエゴグラムの詳細は、様々な交流分析の文献で紹介されていますので、興味がある方はそちらをご参照ください。